2015年11月12日

ネオンテトラの繁殖とインフゾリアの培養

群泳するネオンテトラ(写真:Tan Meng Yoe)
群泳するネオンテトラ(写真:Tan Meng Yoe)

わが家にいるグッピー1ペアがなかなか子どもを産んでくれないので、何か解決策はないかと、先日図書館から借りてきた『グッピー・ネオンテトラの飼い方・楽しみ方』。グッピーたちがなぜ子どもを産まないのか、結局理由は分かりませんでしたが、ネオンテトラの繁殖についても書かれていました。興味深かったので少しご紹介したいと思います。

ネオンテトラは、あれだけポピュラーな熱帯魚ですが、繁殖はなかなか難しいようです。ネオンテトラに限らず、わが家にもいるレッドテトラや、ネオンテトラと似ているカージナルテトラなど、カラシン科の熱帯魚の繁殖も基本的には同じく難しいのだと思います。で
も、機会があればチャレンジしてみたいですね。

ネオンテトラ(下)とカージナルテトラ(写真:ulfhams_vikingur)

1. 流通しているネオンテトラのほとんどは香港で養殖

どこのアクアショップでも定番の熱帯魚として売られているネオンテトラですが、原産地は、南米のアマゾン川流域です。しかし、日本で流通しているもののほとんどは、香港で養殖された個体だそうです。原産地の南米から輸入されているわけではないのですね。

わが家の水槽にいるレッドテトラ
わが家の水槽にいるレッドテトラ

2. ネオンテトラの繁殖が難しい理由

では、なぜこれだけポピュラーで身近な熱帯魚であるのにもかかわらず、ネオンテトラは繁殖が難しいのか。それは、ふ化した稚魚が非常に小さく、他の熱帯魚では稚魚のエサとして定番のブラインシュリンプの幼生を食べることができないためです。もちろんある程度成長した稚魚には、ブラインシュリンプの幼生をエサとしてあげるようですが、生まれて間もない稚魚たちには、ゾウリムシなどの微生物がエサとして必要となるそうです。

ゾウリムシの一種(写真:Luis Fernandez Garcia)
ゾウリムシの一種(写真:Luis Fernandez Garcia)
このゾウリムシなどの微生物を総称して「インフゾリア」と言うそうですが、香港でネオンテトラの養殖が盛んなのも、このインフゾリアを採取しやすい環境があるからだそうです。インフゾリアは、ネオンテトラの繁殖のネックであり、またキーでもあるのですね。

3. インフゾリアの入手方法

では、このインフゾリア、どこで入手できるのか? 先ほども言いました通り、インフゾリアは微生物の総称ですので、自然の水辺であればどこにでもいるはずです。『グッピー・ネオンテトラの飼い方・楽しみ方』では、池や水田の水から採取できると紹介してます。

チャームで売っている「インフゾリアの素」(10グラム)

チャームさんでも「インフゾリアの素」というのが売っていました。チャームさんの説明によると・・・。

インフゾリア(単細胞原生動物性微生物群)を増加させることで、フィルター表面の目詰まりを防ぎ、魚たちの健康を守り、植物の根を守ります。

自然界でも、水槽内でも、インフゾリアが多く生活している環境は、植物の成長を助け、魚の食べ残したエサや排泄物(糞)を素早く初期分解し、好気性消化バクテリアの働きを助けます。

インフゾリアはすべてのフィルター表面に多く生活し、水生に発生する様々な有機物を初期分解して、内部を守ります。またインフゾリアの働きで水生の二酸化炭素CO2量が、自然界に近くなるので、水草がきれいに育ちます。繁殖した卵生魚の初期飼料として最適なエサにもなるので、孵化ブラインシュリンプとの併用で生存率が飛躍的によくなり、仔魚、稚魚の成長を促進させます。

稚魚のエサだけでなく、いろいろな効果が期待できそうですね。

ネオンテトラ(写真:Corpse89)

4. インフゾリアの培養

池や水田から取ってきた水を2、普通の水(カルキ抜きした水だと思います)を8の割合で混ぜた水1リットルほどを作り、適当な容器に入れます。これがインフゾリアの培養セットになるそうです。

インフゾリアのエサとなるものを用意する必要がありますが、昔はレタスや粉ミルクなどを使用していたそうですが、これらは腐敗しやすく、素人には難しいそうです。それで最近は、ビール酵母を使うと容易だということが分かったそうです(ただし、この本が出版されたのが2009年ですので、今はさらに新しいものがあるかもしれません)。

培養セットに耳かき1杯ほどのビール酵母を入れると、1週間ほどで水面に白い雲のようなものが浮いてくるそうです。これがインフゾリア! ここにたくさんの微生物が集まっているそうです。これをスポイトなどで取って稚魚にエサとして与えます。

アサヒの「粉末ビール酵母」(写真:アマゾンより)
アサヒの「粉末ビール酵母」(写真:アマゾンより)

5. ビール酵母追加の兆し

培養水の濁りが取れてきたら、エサとなるビール酵母が切れてきた証拠です。また少しビール酵母を追加してやります。注意するのは、ビール酵母を入れ過ぎないこと。入れすぎると腐敗しやすくなってしまいます。

この他、『グッピー・ネオンテトラの飼い方・楽しみ方』では、インフゾリアは種類によって培養の難易度に差があり、いろいろな場所で水を採取し、さまざまな種類のインフゾリアで試してみることを勧めています。

自然界ではこんな群泳も見られるのでしょうか(写真:Pomax)
自然界ではこんな群泳も見られるのでしょうか(写真:Pomax)

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