2015年10月17日

おいしい水草? 毎日食べている“あれ”も実は水草

(写真:cyclonebill)
(写真:cyclonebill)

先日図書館で借りてきた『NHK趣味悠々 水槽で楽しむ小さな自然』に、「美味(おい)しい水草といえば・・・」というコーナーがありました。おいしい水草?柔らかそうな葉の有茎草ならサラダで食べられるのかな?と、変な想像をしつつ考えてみましたが、分からずじまい。さて答えは?

正解はイネ。あ、確かに水田で育てていますので、水草の一種というわけです。説明によると、日本で作られているイネは改良された背丈の低い種類ですが、アマゾンでは、水深1メートルくらいの水底から立ち上がり、全長2メートル近い巨大なイネの群生を見ることもできるそうです。

イネを植えた水田(写真:Miya)
イネを植えた水田(写真:Miya)

ちょっと引っ掛け問題のようですが、『水槽で楽しむ小さな自然』では、水草の定義を次のように紹介しています。

発芽が、水中か水が主な基質となっている所(湿地など)で起こり、生活環(ライフサイクル)のある期間は少なくとも完全に水中か抽水の状態で過ごすもの。

何だか生物学的にも正確そうなしっかりした定義です。書いているのが、日本の水草研究の第一人者である山﨑美津夫先生なので、納得させられます。コケについても、本当は藻類であって、「一般にはコケと呼ぶが、コケではない」などと、鋭いツッコミ(笑)もあります。

セリ(写真:KENPEI)
セリ(写真:KENPEI)

また、一度陸上に上がった植物が再度水中に生活の場を移したのが水草たちで、花を咲かすのはその名残りと考えられているとか。海藻は水草とは別と考えられているそうです。海藻は最初から水の中ということでしょうか。

ワサビ(写真:Qwert1234)
ワサビ(写真:Qwert1234)

静岡県伊豆市筏場地区のワサビ田(写真:Batholith)
静岡県伊豆市筏場地区のワサビ田(写真:Batholith)

また、増水のために沈んで光を受けられなくなったり、ガス交換に不自由したり、急流で傷められたりすることもなく、いつでも太陽光を十分に受けられる浮草は、一説では最もうまく水に適応した植物群であるとされているそうです。

池を埋め尽くすハス(写真:Hide-sp)
池を埋め尽くすハス(写真:Hide-sp)

『水槽で楽しむ小さな自然』では、食べられるおいしい水草として、他にも幾つか紹介しています。身近なものでは、ワサビ、セリ、ハス(根がレンコン)など。ジュンサイという水草は、ぬるぬるした寒天状の透明な物質で覆われた新葉や茎が、高級食材として和食で用いられるそうです。

水草も意外に食べているんですね。

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